2019.9.14
谷智亮の理事ブログ『医師の出口戦略』⑩資産運用ケーススタディー
財務戦略 資産運用ケーススタディー
投資に慣れていない人が、
急に、預金から株式や不動産、投資信託などに移すのは困難です。
「損して覚える株式投資」という格言がありますが、
それは若いうちの話です。
これからケーススタディーとして、
独立開業する年を40歳、45歳、50歳の3つに区分してご紹介します。
前提条件は至ってシンプルです。
- 月掛投資額は次の通り
・開業年から月額10万円
・4年目に月額15万円増額
・6年目に月月20万円増額
・8年目に月額30万円増額
- 期待利回りを5%とする
60歳時の投資資産残高は以下の通り
投資元本 投資残高 運用益
50歳開業 5,640万円 6,759万円 1,119万円
45歳開業 10,140万円 13,775万円 3,635万円
40歳開業 14,600万円 22,779万円 8,179万円
45歳で独立開業した場合を簡単に解説します。
上記の条件で淡々と投資を続けた場合、
50歳時の金融資産は 1,650万円
55歳時の金融資産は 6,750万円
60歳時の金融資産は13,770万円
となります。
ここで注目すべき点は、投資元本と運用益を加算した投資残高との関係です。
このように、運用期間が長ければ長いほど、
運用益が飛躍的に拡大するという事です。
これが複利効果です。
仮に、勤務医時代から月々10万円の積み立てを5%で運用していたならば、
ものすごい事になっているはずです。
ポイントはもうお分かりと思いますが繰り返します。
一に「複利運用」、二に「運用期間」です。
あとは、5%の運用益を何で稼ぐかです。
ここが頭の使いどころですが、不可能なことではありません。