2019.8.24
谷智亮の理事ブログ『医師の出口戦略』⑦皆さん、日本の国債に投資していますか?
財務戦略 皆さん、日本の国債に投資していますか
資産運用セミナーで私が必ずする質問です。
「皆さんの中で、日本国債を買っている人はいらっしゃいますか」
結果、買っている方は、10人に1名もいません。
でも真実は、会場にいる人全員が国債に投資しています。
それも、最も多くのお金を投資している先が国債なのです。
皆さんは、気付いていないだけなのです。
多くの方は、郵便局に口座を持っています。
郵便局って何でしょうか。
単純明快にお答えします。
郵便局とは、国債への投資を主たる業務としています。
国民から、貯金という形で資金を預かり、
そのお金で国債を買っています。
では、集めた資金のうち
どのくらいの割合を国債に振り向けているのかというと
約90%です。
すなわち、郵便局とは、国債の買い取り機関なのです。
銀行や年金機構、生命保険会社、損害保険会社も、
集めた資金の主たる振り向け先は国債です。
その結果、日本の国民は、
郵便局、銀行、年金、生保、損保を通じて、
間接的にではありますが、知らぬ間に、国債投資をやっているのです。
国民の最大の投資先と言った理由はここにあります。
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安倍政権後、国債の主たる買い取り機関は日銀に変わりつつあります。
銀行は、その保有する国債を売り、日銀がそれを買い取るという構図です。
よって、銀行の国債保有額は漸減しています。
国債が投資先として健全であり、なおかつ、
適正なリターンが得られるということであれば、
何ら問題はありません。
でもそうではないので、厄介なのです。
皆さんはこの事につき如何お考えですか。
私は、生命保険は掛けていません。
損害保険は、家も自動車も持っていませんので加入していません。
(ただし、移住後、海外旅行傷害保険に加入)
郵便局に口座は持っておらず、
銀行は決済用に普通預金のみあります。
生まれてこの方、定期預金はした事がありません。
なぜかというと、投資先としては極めて不適当だからです。