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2019.12.7

谷智亮の理事ブログ『医師の出口戦略』㉒移住5年後 雑感

移住5年後 雑感

 

会計事務所の事業承継

娘から問われたことがあります。

「自分(娘)が、会計事務所を承継することについてどう思うか」

その答えは、

「事務所には、後継者にふさわしいスタッフがいる。

貴方(娘)が承継するのは、事務所スタッフ全員が、後継者にふさわしいと認めてくれた後の事だ。

もし、貴方が承継するに値すると認められるスキルがあれば、

何も、父の作った会計事務所を承継するまでも無く、

自分で新たに事業を起こした方が、やりがいがあるのではないか」

この会話の後、娘が事業を引き継ぐという話は一切出ませんでした。

また、娘には継がせず、後継者もいない場合には、

事務所を売却することを考えていました。

どんなに安く見積もっても、1億円以下という事は無いでしょう。

そのお金があれば、老後の生活の助けになります。

結果的に、事務所は、長いこと共に働いた優秀なスタッフが承継することになったので、

そのお金を手にすることは出来ませんでしたが、

自分の成した事業が形となって残ったという事は、自己満足ですが、嬉しいことです。

 

その後の娘の消息ですが、

折角入学した東京の有名私立を高校1年で退学し、

より上を目指して、英国の高校へ転校しました。

その後、英国の大学を卒業し、ロンドン・シティーで働いています。

事業承継はさせませんでしたが、日本とは比較にならない、高等な教育を受けられ、

今後どんな時代が来ようとも、

世界中どこでも稼げ、生活できるだけのスキルを身に付けました。

今となっては、私、娘共に、選択は間違いでなかったと胸を撫で下ろしています。

 

子供が事業承継することを悪いと言っている訳ではありません。

私が勝手に、「親が敷いたレールなんぞに乗るなんて、本当につまらないことだ」

と思っているだけです。

 

一方、万一、娘が会計事務所を継いだとしたら、

私は、死ぬまで現役を貫かざるを得なかったでしょう。

子供が心配の余り、子離れできず、

子、事業の面倒をみるという名目の下、

日本人的な、つまらない人生を歩んでいたことでしょう。

 

 

クアラルンプールでお付き合いしている二家族のこと

クアラルンプールには世界最大と云われる「日本人会」があります。

移住ビザを取る際、日系のエージェントから言われたことがあります。

「日本人の友人を作るのは至極簡単ですが、その世界から抜け出すのは難しいですよ」と。

我が家の場合、片言英語の家内が、ローカルの友人を沢山作り、また、

イギリス人やフランス人の友人も少なからず作っていたので、

日本人とのお付き合いは殆どありません。

イギリス人移住者が多いのは、マレーシアがイギリス連邦に属しているため。

フランス人が多いのは、今の住まいの近くにフランス人学校があるためです。

 

今お付き合いしている二人の日本人は、たまたま、お医者様のご家族なのです。

お一方は60歳前半のご夫婦(但し、奥さんはかなり若い)

おそらく、55歳くらいで引退されたと思います。

週4回乗馬に通い、余った時間にテニスをしています。

もう一方は、50歳のご家族(お子さんは中学生)

こちらは、42歳で引退されました。

彼らは相続税制を意識し、日本の全財産を処分し、海外に移りました。

面白いことに、

日本円が無くなると、日本へアルバイトに行っています。

2か月出稼ぎに行って、「500万円稼いできました、これで1年暮らせます」

・・・というような話です。

 

彼らはテニス仲間なので、週一回一緒にプレーし、

時たま、日系の居酒屋やすし屋で、日本酒を酌み交わすような関係です。

中学生のお子さんは、できればイギリスの医大へ入れたいそうです。

イギリスで医師免許を取得すれば、

世界各地に点在するイギリス連邦の諸国で働く可能性が高まるようです。

 

住まいのこと

現在、クアラランブール市内のモントキアラという高級住宅地に住んでいます。

濃い緑の中に、40階を超える高層コンドミニアムが、数十棟建っています。

ここはかつて、日本人駐在員のために開発された地ですが、

今では、西洋人や中国人、韓国人が主流になりつつあります。

私が購入したコンドミニアムは、二棟のビルから成り、

その中の最上階のペントハウスに住んでいます。

ペントハウスは全部で8ユニットあり、350㎡の3LDK。

私が知っている範囲では、

イギリス人、カナダ人、フランス人、オーストラリア人、オランダ人

そして私日本人、その他2ユニットは不明。

私は購入しましたが、借りるとなると家賃は30万円~40万円(駐車場3台分込)です。

もちろん、広さが150㎡程度の一般的なユニットもあり、

日本人駐在員が15家族程度住まわれています。

これだけの広さがあり、かつ、

プールやテニスコート、ジム、ミニマートなどもあることを考えると、

日本と比べ相当安いと思います。

 

駐在員の家庭でも、メイドさんを雇っているところは少なくありません。

住み込みではなく、通いのメイドさんで十分でしょう。

2~3万円の予算で足ります。

掃除・洗濯はお任せです。

 

車はあった方が便利ですが、

グラブが普及しているため、車無しでも不自由はしないでしょう。

近くを走っている車をスマホで簡単に呼び出せますので、殆ど待ち時間なし。

料金は事前に分かるし、ネット決済なので、ぼられることはありません。

グラブやウーバーの存在は、規制でがんじがらめの日本では「何のことやら」

ですね。

 

日本食レストランには不自由しません。

「なんちゃって和食屋」と、「日本人の板前が居る和食屋」に二分されます。

後者のレストランでは、日本と同等か、それ以上の料金がかかります。

しかし、なんちゃって系やローカルのレストランに行けば、安いですね。

日本食食材専門店はありませんが、

日本人が多く住む地域のスーパーに行けば、一揃い売っています。

 

日本へ戻る可能性は?

体が続くうちは、日本へ撤退することはまずあり得ないと思います。

常夏の優しい気候が心地よいからです。

極寒、猛暑、異常乾燥、花粉、梅雨はありません。

日本人御用達のクリニックはあるし、大病院でも日本人通訳が常駐しています。

もし、入院するような病気になった場合は、バンコクの病院へ行くという手もあります。

タイは、言わずと知れた医療ツーリズム世界一の国です。

外来や人間ドックで何度か使ってみましたが、

外来予約時間丁度に診療が始まり、人間ドックは土日でも対応可能、

完璧な通訳対応、入院食は日本食をオーダー可能・・・

日本では考えられない、高度なおもてなしを受けられます。

日本では、「おもてなし」は日本の専売特許のように語られますが、

それは殆ど、迷信か神話の世界の話だと思います。

 

相続税対策が終わり、かつ、長期的な入院治療を要する事態に陥った場合、

日本へ戻るという選択肢が出て来る可能性を否定できません。

いくらバンコクでの医療が良いとはいえ、そこは日本ではありません。

必ずや、何らかのストレスを抱えることになります。

ただし、気候的に東京へ戻ることは不可能だと思います。

然るに、沖縄への撤退可能性を探りつつあります。

 

他国への移住の可能性

マレーシアの他、タイの居住ビザを取得しました。

気候的には、マレーシアとほとんど変わりはありません。

場合によったら、近い将来、バンコクへの再移住も検討しています。

 

移住に当たっては、通常、リタイアメントビザを入手します。

しかし、タイの場合には、富裕層向けに、「タイランドエリートカードビザ」

という移住ビザがあります。

大きく分けて、2つ存在します。

①2003年の一時期だけ発行された旧タイプ・・・希少価値あり

②現行の新タイプ・・・希少価値全くなし

 

②の新タイプは、お金さえ出せばいつでも手に入りますが、

受けられる特典に制約が多く、また有効期限(5年~20年)があります。

然るに、現行タイプを考慮する価値は全くありません。

①の旧タイプは、2003年に購入した方から、個人的に譲ってもらう必要があります。

以下のような特典があり、こちらの取得を狙うべきことに疑いの余地はありません。

・移住期限は無期限で、子への名義変更可・・・子も居住権を獲得できる

・空港ではファーストクラスサービス(無制限)

・空港~自宅(ホテル)間の送迎(無制限)

・高級SPA(年365回)

・提携ゴルフ場(年365回)

・人間ドック(年1回)

・高級デパートのラウンジ利用(無制限)

・高級デパート等の割引

このようなサービスが全て無料で付帯しています。

仮に、旧タイプエリートカードビザの価格が1,000万円だとしても、

SPAとゴルフが好きな方がバンコクに住んだとすれば、

1,000万円は、2年程度で元が取れてしまいます。

もちろん私も旧タイプのそれを入手しましたが、

私の知人も、5名ほど購入しました。

移住をする・しないに関わらず、地政学的リスクに備えるため、

いざという時に、海外に居住できるという権利を持つことは、

とても重要な選択肢であると考えます。

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