2019.9.28
谷智亮の理事ブログ『医師の出口戦略』⑪雪だるま式トライアングル
財務戦略 雪だるま式トライアングル
さあ、最低限のお金は貯まりました。
45歳で開業し、60歳引退時に1.37億円です。
冒頭、幸せな老後は海外にあり とお話ししました。
海外に移る準備をしましょう。
日本にある自宅はもう要りません。
売却しましょう。
預貯金は全額引き出してしまいましょう。
退職金として加入していた小規模共済も解約です。
生命保険も要りません。解約です。
これらを、積み立て投資していた1.37億円に加えれば、
2.5億円は確保できます。
しかし、2.5億円ではちょっと不安でしょうか。
私の感覚では、3億円は欲しいと考えます。
クリニック経営が早く軌道に乗り、目標利益に早めに到達する。
また、クリニックの業績が順調なら、クリニックを売却することもできます。
そうして、3億円でスタートすると、
その後の生活はこんな感じになります。
3億円は移住先に送金し、
そのうち1億円は預金に残し、他は5%で運用できる商品に組み替えます。
移住先が東南アジアやオセアニアであれば、
時差が無いので移動は楽です。
年をとると、時差は結構堪えるものです。
(仮に、私のようにマレーシアへ移住したとします)
生活費は、2億円の運用益(年間1千万円)で賄えます。
日本の年金制度が破たんしていなければ、ラッキーです。
銀行利息(約200万円)+運用益(1,000万円)+年金(??円)での生活です。
マレーシアでは、銀行利息・運用益共に非課税です。
年金は、振込手数料を日本国が負担してくれたうえで、
マレーシアの口座に振り込んでくれます。
こちらも非課税なので、所得税や住民税はかかりません。
クアラルンプールに300㎡3BRのコンドミアムを借りました。
そんな広い部屋 と思っていたのですが、今はもう慣れました。
この建物には、世界各国からマレーシアに駐在している方々が住んでいます。
周辺にはショッピングセンターやレストラン、インター校があります。
朝起きたらすぐ、プールとジムで汗を流し、または異国の方とテニスを楽しむ。
朝食をとった後、ゴルフに行くか、英会話学校に行くのが日課です。
ゴルフは1日おきに行っています。
今では、妻の方が腕を上げました。
多国籍国家のマレーシアでは、公用語は英語です。
英語をしゃべれない人の為に、廉価な英会話講座が沢山あります。
空いた時間を利用して、日本人会のサークルにも参加します。
結構忙しい毎日です。
家事は、アマさん(メイド)が週5回通ってくるので、
掃除や洗濯は、奥さんの仕事ではありません。
Happy wife, Happy life
日本食材は、アマさんが、伊勢丹やジャスコで買ってきます。
とはいえ、外食が安くてしかも美味しいので、
最近は日本食にあまり拘らなくなりました。
ドライバーも雇っているので、買い物やゴルフの足は心配ありません。
家の近くのお寿司屋さんに行けば、
築地直送の刺身を、日本酒と共に楽しめます。
大将にお願いすれば、アンコウ鍋や、牛しゃぶしゃぶなども食べられます。
外食の帰りは、マッサージに寄るのが習慣となりました。
1時間で2,000円位。
帰りはぶらぶらして歩いて帰りますが、
怖い思いをした事は一度もありません。
物騒な所に入り込まない限りは、日本と何ら変りません。
季節の良いときは、日本にも行きます。
ただ、クアラルンプールは、羽田と違い、
飛行機の就航する近隣国の都市が非常に多いので、
年に5回は、日本以外の国へ出かけます。
日本へ行ったついでに、2カ月ほどアルバイトをして来ます。
医療の腕が鈍ると困るので。
アルバイト先は、いくらでもあります。
2カ月で500万円位稼げるかな。
日本では到底考えられないような生活を満喫しても、
然程生活費はかからないので、
預金利息や運用益を使い切る事が出来ず、
マレーシアの口座に毎月残って、それが増えて行ってしまいます。
洋服を買おうにも、普段はTシャツと短パンで済んでしまうので、
お金を使う先がありません。
困った・・・
今後、毎月余ってしまう資金の使いみちとして、
ボランティア活動や寄付する事を考えているところです。
投資に回している資金も、この先減らさないといけません。
あの世には持っていけませんので・・・。
ただ、税理士さんの話では、
親・子共に、日本を離れて10年経てば、
日本の相続税や贈与税は課税されないケースがあるそうです。
たまたま、娘はアメリカの大学に留学し、その後海外に住んでいるので、
近い内に1億円分、無税で贈与してしまおうと考えています。
いずれにせよ、お金を使う事がこんなに大変だという事を思い知らされました。
日本にいたら、慎ましい生活をしていた事でしょう。